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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ
魯山人書論
北大路 魯山人
北大路魯山人『魯山人書論』。同一底本的分册已合并为一书。收入:鑑賞力なくして習字する勿れ、芸術的な書と非芸術的な書、習書要訣、書道習学の道、書道と茶道、書道を誤らせる書道奨励会、美術芸術としての生命の書道、よい書とうまい書、遠州の墨蹟、現代能書批評、高橋箒庵氏の書道観、陶磁印六顆を紹介する、能書を語る、墨蹟より見たる明治大正の文士、魅力と親しみと美に優れた良寛の書、牧渓の書の妙諦、柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る、良寛の書。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,639 字 · 175 页
の好みで宜いと思いますが、ただ実用の場合に、つるつるした硯であれば、一時間で墨の磨れる所が三時間も四時間もかかる。十分で磨れるものが一時間も二時間もかかります。殊に絵と違いまして、また細かい字を書いたりする場合は別ですけれども、普通の場合には硯が粗くても細かくても、字のうまい、まずいに影響するものではないと思います。誠によい書を見ます場合、筆が悪かったり、硯が非常に悪かったりしている場合もありますが、逆にそれがためにかえって宜い結果の例も沢山あります。それで今はよい筆がないとか、昔はこういう筆があったがということは、それは趣味上楽しむ上から、今を不足だというのならば分っておりますが、それがために、どうもうまく書けないというようなことは断じてないと思うのであります。
(昭和九年)