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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
線上閱讀中村 清太郎《ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 132,905 字 · 262 頁
北斎・広重・英泉
むすび
浮世絵では、北斎と広重が相ならんですぐれた風景画家だが、北斎は支那趣味が強く、それが強味にもなっているが、また邪魔もする。赤富士や夕立富士はけっこうだが、なにか窟屈なところもある。広重は温潤で、日本山水の特質を素直にとらえていて、街道ものに味が深い。英泉の浅間高原の荒凉味などは、また独特の感がある。浮世絵には、だいぶ西洋画法が入っているのを注意すべきだ。
むすび
上代に厚くて近代に疎になったが、伝統はかくも長くかつりっぱだ。しかし因襲も深い。
明治以後の文運は、山水画もさかんに描かせた。西洋系の画は、山では日本画におくれたが、近代登山の普及とともに、そうとう山も画題にとりあげるようになった。しかし山を主じの座にすえた画は伝統にもまれだ、(富士を除いて)。
そこで敬愛の心をもって山を見つめ、山中山上の絵画の処女地に画材を探る、われらのいわゆる※(始め二重山括弧、1-1-52)山岳画※(終わり二重山括弧、1-1-53)の生れたのも、必然というべきであろう。
(昭和二十九年旧稿に補訂)
槍の肩に宿す
飛騨しなの高根しぶきて天の川
高山蝶発見物語
田淵行男君著「高山蝶」