輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁

青空文庫

見料は金一両だなんて、とんでもない法螺を吹いてますぜ」

「まあいい。ものは試し。連れて来い、連れて来い」

まもなく、あたふたと、戻って来た番頭が。

「大旦那。八卦見をよんで参りました」

すぐうしろから、つづいて入って来た呉用も李逵を後えに、一礼して。

「お招きは、こちら様でございますかな」

「おうわたくしです。ひとつ、わたしの運勢を占ってもらおうと思いましてね」

盧俊儀は言った。――じろッと、呉用のひとみ、盧の眼光。何か、どっちもどっち。言外に、人を観ている。

が、盧はさりげなく、

「ここはみせさき。先生、どうぞこちらへ」

と、一方の簾を排して、客間の鵝項椅(鵝鳥の首の付いた椅子)へ呉用を請じ、そして、いんぎんに訊ね出した。

「ご旅装と拝しますが、先生、ご郷里はどちらですか」

「山東です。姓は張、名は用。談天口とも号していますが売卜は本業ではありません。郷里では儒の寺小屋をひらいており、たまたま、遊歴の旅費かせぎに、好きな筮卜をとって、特にお望みの方だけに見て上げておるような次第でして」

「そうですか。さすがどこか、街の売卜者などとは、どこかご風采も異なるものがあると思いました。