輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《木綿以前の事(もめんいぜんのこと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 177,586 字 · 348 頁
餅・ダンゴ・強飯・何とか汁の類に、それぞれの名があり時が定まってその数も決して少なからず、一年を通ずればその種類が四五十もあった。しかるに飴・菓子・餅類の店売りなるものは、単なる浪費・無駄食いという以上に、右の節日の共同飲食の快楽と厳粛味とを半減し、コキンテ・コバシャゲの祝日が来ても、それを只ごろごろと遊んでいるだけにしてしまった土地も多いのである。
是と同じ事情はまた飲酒の上にも現われている。居酒の風習は起原必ずしも新しからず、少なくとも稲扱き発明以前であったとは言える。旅の女が酒を造って、それを見ず知らずの人にも売ってあるいたことが、諸国銘酒の根本となった例も多いのである。しかし是はもと神社仏閣などの周囲か、そうでなければ街道往還の傍に限られ、村で飲むべき日または場処以外に、いつでも酒が茶のように飲めることになったのは、村々の店屋が元であった。後家の生活方法の一つとして公認せられた職務が、偶然にも飲食法則の解放を促したのである。弘く群書を渉猟して見るまでもなく、我々の酒がもと入用に先だって醸されたこと、全然太平洋島民のクヴァも同じであったことは、今なおこれを記憶する人があるくらいである。