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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,575 字 · 424 頁
談話にしてもそうである。もちろん婦人が半数に近く、年齢もまちまちだが、それほど大勢の客が、白け渡るいとまもない。あっちに一組、こっちに一組、自由に椅子を移したり、歩きまわって語り合う。日本酒の宴会繁雑はほとんどない。ぼくらは一足先に、また、マ氏のジープに送られて帰ったが、もし日本の家庭へ招かれての帰りだったら、さしずめ「あの後かたづけがまた、大へんだろう」という心配をしただろう。しかしその晩の様式だったら、ほとんど、簡単だろうと思われた。
宿へ帰って、ひと風呂。二、三の訪客に会う。Oさん、なかなか帰らない。後で聞くと、旧友氏に誘われ、ミス高松などと、珈琲か何かで、さざめいて来たらしい。この優等生、翌日、ぼくらに詰問されると、むきになって弁解これ努める。こんどの旅行中、唯一のロマンスは、これくらいなところ。
晴れ。朝九時。川六出発。川六の主人も案内にと、ハイヤーの運転台に乗る。マ氏のジープを先に、白峯へ行く。
マ氏、得意の暴走に、こちらのハイヤー、のべつ息をきって追いかけ気味。ジープの尻を見ると、ナンバーの鉄片が取れかかって、振り子みたいにぶらんぶらんしている。