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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,575 字 · 424 頁
内容は、「北九州の平氏原田氏について」である。そしてその読者もまた原田某氏である。
従来、ぼくの寡見では、原田種直の名は大森博士の「源平両氏の分布と相互の向背」や二、三の史籍に、その名を見るくらいで、多くを語るなんの典拠も持っていなかったが、読者の原田氏のおてがみによると原田系図の原本には「平氏」また「漢氏」とあって、その祖は、後漢の霊帝劉家のわかれで、大和朝廷のころ、大勢をつれて、日本に帰化した人々であるという。
かつて大隈重信侯が、龍造寺、鍋島、大隈一党の祖先研究をたれかにやらせたところ、その遠祖がみな原田系に結びついてゆく結果を見た。読者の原田氏は、それが研究の動機でしたと、おてがみに書かれている。
平家と原田種直との関係は、種直が北九州の豪族であり、また代々、大宰府の吏であったことを思えば、当然、親しい交渉をもったであろう。種直の夫人は、小松重盛の一女であったというのも、一概に否定はできない。なぜなら、清盛が宋大陸との貿易をすすめる上には、漢民族から帰化した原田家は重要な渉外局の役割をもったに違いないからである。事実、京都と宋国との交渉には、この九州の地に、何かのそうした機関と人材がないことには、到底、なしうることではない。