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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,575 字 · 424 頁
日本の地方とは、まったく、歴史の残影断片の無尽蔵といってよい。
むざんやな甲の下のきりぎりす
芭蕉の句だが、平家と義仲とが戦った北陸古戦場の草むらに、今も、句碑として立っている。
先年、義仲遺蹟巡りの旅行の途次、杉本氏はこの句碑をスケッチした。斎藤実盛の首洗い池の中にある一柱の石は、葭や芦にうずもれ、辺りを、名知らぬ小鳥の影がひらめいていた。おなじ芭蕉の句――夏草やつはもの共が夢の跡――と共につよく心に沁む句である。現代世界人の戦争にたいする呪いとおののきは、芭蕉の、この手向けの句と、まさに傷みを一つにしている。それはまた、平家物語をつらぬいている無常観や、平和への祈りや、あわれを歌う、人間業の懺悔とも通じているものである。芭蕉もまた、古典平家はいくたびとなく読んでいた人であろうことは、まちがいない。(二八・七・五)
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前回、墨股合戦のくだりは、古典にもある場面ですが、新宮十郎行家が、蒲形(現今の東海道、蒲郡)を根拠地としていたということは、古典にはなく、小生の詮索によるものでありますが、あながち空想やでたらめではありません。
さっそく、土地の方から、疑義のお問合せがありましたが、蒲冠者範頼のいた浜松市近郊の遠江の蒲村とはちがいます。