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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁

青空文庫

が、重大なる任命だ。ひとまずその日の会議は閉じ、人事院をして調べさせた。その結果、ついに宣賛を蒲東にやって、ともかく関勝を宮内府へ呼んでみることにした。

洛外、蒲東は小さな田舎町である。

そこの警部局へ、ひょっこり訪ねてきた宣賛の姿に、

「やあ、これはおどろいた。何年ぶりだろう。いったい何の用で?」

と、関勝は狭い役室の中に立って、友の手を握り、まずと、汚い椅子をすすめた。

「じつは、その……」と、さっそく用向きを切り出しかけたが、関勝のそばには、べつな一人の男がいた。何者だかわからない?

「いや、先に紹介しよう。宣君、ここにいるのは僕の義兄弟で、思文という変った姓名の人でね。このひとのおふくろが、井木※(二十八宿星の一ツ)がお腹に宿ると夢みて産れたというんだから、生れつきからして変っている。しかも武芸十八般の達人だ。以後、よろしくたのむよ」

「それは、どうも。……拙者は関君の古い友人、保儀使の宣賛という者です。いや、ちょうどいい時に居合せて下すった。――どうです、ひとつごいっしょに、帝都の内閣まで来てくれませんか。というのも蔡大臣閣下のお招きなんです。