輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁

青空文庫

官兵五百のほとんどは、これでかたがついてしまった。しかしかねてから賊の手下に命じておいたことだから、いちど溺死しかけた秦明の身だけは、やがて縄目にされて曳かれて来た。場所は賊殿の本丸である。賊は“山寨の聚議場”とそこを呼んでいる。

「やっ、花栄だなきさまは。おれは生け捕られたのか。だのになぜおれの縄を解く。……さ斬れ、花栄。なぜこの秦明を八ツ裂きにせんのだっ」

「秦総監。――夜来の失礼はおゆるし下さい。あなたを殺すなといっているのは、そちらにおられるお方です」

「なにっ?」

秦明は血走った眼を横へやって。

「さては、なんじが一山の賊の首魁か」

「ちがいます――」花栄が言って、彼の眸のやりばに注意を与えた。

「賊のかしらは、こちら側に居並んでいる者たちで、上から順にいえば、錦毛虎の燕順、矮脚虎の王英、白面郎の鄭天寿」

「賊でない奴が、ここにいるはずはない。花栄、きさまも今は張本の一人だろうし、そこの椅子にいる色の黒い男も、いずれは悪党の頭株にちがいあるまい」

「いいやそのお方こそ、宋押司です」

「押司だと」

「山東の及時雨、宋公明さんですよ」

「げえっ。この人が?」

「よっく心をおちつけてご対面なすってごらんなさい。