輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 187,757 字 · 375 頁
序の勝ち
桑山殿へ、瀬兵衛がそう申したと、有様に、伝えておくりゃれ」
「……はっ」
使者が、顔を上げたときは、はや瀬兵衛の姿は見えず、瀬兵衛のあとに続く武者たちが、山つなみのような声をあげて、下へ下へ、雪崩れうっていた。
桑山重晴は中川瀬兵衛と同数の兵を持って、賤ヶ嶽を守っていたのである。賤ヶ嶽はここから山つづき一里余の南方に在り、岩崎山、大岩山、茶臼山、足海峠など、余吾ノ湖をめぐる群峰の主山をなしている位置にある。
使者が、帰って来た。
復命を聞いて、重晴は、
「瀬兵衛らしい。さもあろう」
と呟いたが、六十歳の彼の分別は、さらに再三急使を飛ばして、瀬兵衛に退陣をすすめてやまなかった。
序の勝ち
武将感状記の一節に、こういう記載が見える。
――玄蕃盛政ノ側ニ老功ノ武者アリ。志津ヶ嶽(大岩山ノ誤リ)ニ向フ時、中川瀬兵衛清秀ノ取出(防塁ノコト)昨今ノ急築ナレバ、塀土モ乾ク可カラズ。之ヲ攻ムルニハ、塀越シノ槍コソ利アラントテ、十文字、鑰槍ナド打捨テサセ、皆、長柄ノ素槍ヲ持テトテ諸手ニ配ル。按ニ違ハズ、塀越シノ槍、長柄ニテ大イニ利ヲ得タリト。
また、同じ項に。
――玄蕃ノ家人ニ老功アリ。