輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,575 字 · 424 頁

青空文庫

また、常磐の子牛若は、鞍馬に長じて、年十六の春、金売り吉次に誘われて、山を脱走し、ついに奥州へ奔ってゆく。

平家二十年の栄花もつかのま、重盛は逝き、相国清盛もようやく老い、福原開港の業成って、日宋交流の途が開かれたよろこびも、一面、不遇の源氏党や、飢餓疫病の年々に苦しむ衆民のよろこびとはならず、治承四年、以仁王を盟主とする源三位頼政らの宇治川合戦を口火として、平家を討たんの声は、澎湃として、諸国三道の合言葉となった。

伊豆に頼朝が起ち、木曾に義仲の挙兵を見、富士川対陣の序戦においては、早くも平家の総敗退となった。鎌倉の新府には、手斧初めの声高く、黄瀬川の夕べ、奥州平泉から駈けつけた源九郎義経と、頼朝とが初めて兄弟の名のり合いをするなど、今や、東国の野は一陽来復の春を芽ざし、西の空、旧き都は荒涼として、飢民の土小屋に煙さえ立たず、福原の雪ノ御所なる入道相国の夢も、夜々、安からぬ風浪の上であった。(二八・四・五)

*

数回にわたって、木曾義仲の生立ちと、信濃地方の情熱を書いた。義仲のなした治承、寿永年間の役わりとしては、ほんの序章にすぎない。