輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

パンドラのはこ

パンドラの匣

太宰 治

線上閱讀太宰 治《パンドラの匣(パンドラのはこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 192,644 字 · 386 頁

青空文庫

衛生について

1

僕はしかし、元気だ。きょう体重をはかったら、四百匁ちかく太っていた。断然、好調である。

九月十六日

衛生について

1

こないだから、女の事ばかり書いて、同室の諸先輩に就いての報告を怠っていたようだから、きょうは一つ「桜の間」の塾生たちの消息をお伝え申しましょう。きのう「桜の間」では喧嘩があった。とうとう、かっぽれが固パンに敢然と挑戦したのだ。

原因は梅干である。

それが甚だ、どうにもややこしい話なのである。かっぽれには、かねて、瀬戸の小鉢があって、それに梅干をいれて、ごはんの度に、ベッドの下の戸棚から取出しては梅干をつついていた。けれども、このごろ、その梅干にかびが生えはじめた。かっぽれは、これは容れ物の悪いせいではあるまいかと考えた。小鉢の蓋がよく合わぬので、そこから細菌が忍び入り、このようにかびが生える結果になったのに違いないと考えた。かっぽれは、なかなか綺麗好きなひとなんだ。どうにも気になる。何かよい容れ物があるまいかと、かっぽれは前から思案にくれていたというような按配なのだ。ところが、きのうの朝食の時、お隣りの固パンがやはり、食事の度毎に持出していたらっきょうの瓶が、ちょうど空いたのを、かっぽれは横目で見とどけ、あれがいいと思った。