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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,841 字 · 111 頁
これでも分るように、アメリカの原爆は、初め独逸を目標にして作られたのであるが、完成の三ヶ月前に、独逸が壊滅してしまったので、広島へ投下されたわけである。
この三ヶ月というのは、全く偶然のことで、今少しヒットラーが頑張っていたら、或は原爆がもう少し早く出来ていたら、第一の原爆は、伯林に落されたはずである。その場合に、ハーンたちは、どういう立場に立つであろうか。もっと分り易くいえば、もしウラニウム核分裂現象の発見が、日本の物理学者の手によってなされたのだったら、われわれはそれをどう評価したらよいのだろうか、という問題になる。これは有り得ないことではなく、核分裂現象の発見くらいは、当然日本の学者たちによってなされてもよかった実験である。研究用のウラニウムくらいは、買い込んであったし、学者の頭脳だって決して劣っていない。
問題は、核分裂現象の発見くらいのところまでは、日本で十分出来るが、原子爆弾は恐らく出来ないであろうという点にある。それは国力の問題、即ち工業水準の問題である。二十億ドルの研究費を、もし出せても、それは使えない。こういう研究に必要な資材を、一億ドルも調達することは、恐らく出来ないであろう。