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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,841 字 · 111 頁
一九四三年の夏には、加州大学のローレンス教授の研究室だけで、四百六十五名の研究員が働いていたが、それだけの人間が、一人の指導者の下で研究の出来る設備も、組織も、到底日本では考えられない。
要するに、これは国力の問題である。独逸の場合も、戦後米国の調査班が、ハイゼンベルクを訪ねて調査した結果、独逸は恐らく当分の間原子爆弾は作れなかっただろうという結論になった。独逸の科学をもってしても、当時の国力では、原子爆弾は出来なかったのである。こういう意味では、ソ連が現在原爆及び水爆をもっているということは、まことに驚くべきことである。頭脳の方では、大戦後いち早く、伯林のカイザー・ウィルヘルム研究所から、一流の科学者を約半数、家族とともに、ソ連国内に移したこともあり、そうこと欠かないかもしれないが、工業技術力が、この水準に達した点が、驚異に値するのである。独裁政治の強味で、相当無理な重点主義がとれるという点を、割引して考えての話である。
原爆の場合は、独逸で発見された原理が、アメリカで実際化し、それが日本に投下されたわけである。水爆の場合は、まだ内容が分らないが、将来その秘密が公開された場合、その中に日本の原子科学者の研究が、もちろん間接的ではあろうが、一部利用されていたということが、絶対に無いとは断言出来ない。