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よじげんひょうりゅう
四次元漂流
海野 十三
線上閱讀海野 十三《四次元漂流(よじげんひょうりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,363 字 · 128 頁
そんなことは千に一つも万に一つもあろうはずがない。係官が錠を調べたところ、その錠は完全なもので、決して偶然に錠が下りるような、そんながたがたのものではないと分った。
では第三の説はどうだろう。これも前に述べたように、隠れ部屋も見つからないし、また内側の錠を外からかけることも困難なので、そういう状況の下では雪子学士が、研究室または他の部屋にかくれているとは思えない。
こんなわけで、係官の間にでた三つの説は、どれもあたらないということが一応たしかめられた。煙突からぬけでることは、もちろん駄目であった。煙のでる土管は、内径が二十糎くらいしかなかったのだ。
ただ次のような説が、係官の間に、なんとなくただよっていた。それは雪子学士は誰かの助けを借りて、うまく家をでたのではないか。そして雪子を助けた者として、雪子の両親にまず有力な疑いをかけたい気持があった。しかしそれにしても、密室と思われる中から一体どうして雪子学士は姿を消したか。それはやっぱりできないことではないか。
しかも係官がそれとなくたずねたところでは、この木見家の中に、娘の雪子学士を秘密に家出させなければならないわけはなさそうであった。