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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁
さっそくにも、劉君は、北京府へ潜行して、生辰綱の輸送路を、どの道にとるか、護送の人員はどれほどか、またその宰領は何者なるかなど、密々探って、その都度知らせてもらいたいものだが」
「いやいや、その儀ならば――」と、公孫勝が口をさしはさんだ。「わざわざ、ヘタな密偵などは止めたがよい。それらのことは、すでに拙者があらかじめ調べ取ってある」
「えっ。おわかりか」
「間道をとらず、わざと今年は、黄泥岡の本街道を行くらしい」
「ならば、それももっけの倖せ。黄泥岡の東一里の辺に、白日鼠とアダ名のある知り人がある。足溜りには、もってこいだし」
そこで、晁蓋の意見も出た。
「決行には、手強にやりますか。すんなりと、おとなしくやりますか」
「臨機応変――」と、呉用がいう。「相手が腕ずくなら腕でゆく。先が智恵で来るなら智恵で挑む。……細かなことは、その場でないと、決め手には出られませんな。さきも、さる者。裏の裏でも掻かれたらたまらない」
「仰っしゃる通りだ」と、晁蓋も公孫勝も、異口同音に、
「妙計と信じたことも、敵の応変によっては、みずからの死地ともなる。余り計に凝って、策士策に溺るなどのことがないように、おのおの、自在身を持って神出鬼没といきましょうや」