輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁
まるで、値段未定の半罪人の札を貼りつけたようなものである。
「オオ痛え。永年、甘い汁を吸っていた報いか知らねえが、こうなると、奉行所勤めも辛いもンだな」
額の血を抑えながら、何濤は刑事頭の一室へ下がってきた。ふと見ると、黄昏れかけた向う側の目明し溜りでは、連日の奔走で、草臥れてはいるのだろうが、わいわいと馬鹿話に笑いどよめいている。何濤は、むかっとして、そこの扉口から呶鳴りつけた。
「やい、てめえたちはみんな本職を罷めて隠居の身分にでもなったのか」
「オヤ、室長。お顔をどうなすったんですえ?」
「見やがれ、おれの面体を」
「あっ、たいへんだ」
「他人事みていにいうない。いいか、十日以内に、黄泥岡の一件のかたをつけなけりゃあ、おれは遠島と言い渡されたんだ。なんでえ、てめえたちの暢気さは」
「へい、申しわけございません。といったって、こち徒も、足を棒にして、そこらじゅうを、クルクル嗅ぎ歩いちゃいるんですが」
「それでゲラゲラ笑っていられるのか。べら棒め、真剣真味に苦労してるなら、草の根を分けても、野の末、山の隅々まで、狩り立ててみろ、常日ごろにゃ、やれ飲ませてくれの、家に病人があるから助けてくれのと、そんな時ばかり、人に男泣きを見せやがってよ」