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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁
あらためて、いずれ後刻」
と、客側は、朱貴にみちびかれて、一応、客廊を渡って客舎の棟へひきしりぞく。
さて、午後からは大宴だった。二匹の牛、十匹の羊、五匹の豚が、あらゆる物に調理され、酒は山東の生粋、秋果はこの山の実りだし、隠れたる芸能の粋士もまた寨中に少なくない。歌絃、管笛は水に響き、雲も答えるばかりだった。
「……ああ、つい酔った。久しぶりだ。こんな愉快な日はない」
よほど欣しかったとみえ、晁蓋は、客舎の自房へ帰って来てからも言っていた。そして側にいる呉用へ向って、
「先生、まったく渡る世間に何とやらですな。寄るべない一同を、こんな温情のもとに迎えてくれた王倫の心のあたたかさ。なんと感謝していいかわからない。きっと恩義には報いねばならん」
「あはははは。ハハハハ」
「や、先生としたことが、なにを冷笑なさいますか」
「余りにお人がいいからじゃよ」
「晁蓋がお人よしですッて」
「そうだ。さいぜんも酒宴の席で、あんたは王倫と杯を交わしながら、何度もそれを言っておられた。また、賊にはなっても不義無情の徒にはなるまいとか、世相の不平、悪政への怒り、胸を開いて、さまざま訴えておいでたろうが」