輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁

青空文庫

――そして程なく、武松の身柄は、この地からさらに遠い、

恩州牢城送り、

となって、即日、腰グサリ首かせの身を、二人の獄役人の手で押送されて行ったのだった。

「はてな、なんでわざわざ、そんな遠くへ俺を持って行って処刑するのか?」

武松には変なと疑われても、総督側にすれば、いうまでもない外聞のためだったろう。蒋門神の人気は悪い。その無頼漢の肩持ちと世間に見えては、張軍閥一家の威信にかかわる。

果たせるかな、その底意は、孟州を離れて三日目の街道で、はや兆しが見えた。――途中から後になり先になりして、護送の武松を尾けて来るうさん臭い三名の剣客風の男があった。

「……ははあん、おいでなすったな」

いくら鈍な武松にでも、その三名の殺気満々な眼つきには、すぐこう気づかずにいられないものがある。

その夕、飛雲浦の江頭にかかった時である。武松はとつぜん駄々ッ子みたいに体を揉んで屈まッた。

「も、もう、いけねえ、こらえられねえ……お役人、小便がしたくなった。ちょっと、手錠だけゆるめてくれ」

「なに、尿がしたいと」

護送役人は目くばせしあった。時はたそがれ、所は蕭々たる江のほとり。