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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新・水滸伝(しん・すいこでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 頁

青空文庫

「なくはない。これほどな男揃い。むしろ、よろこんで迎えよう」

「ならば、さっそくがいい。善は急げだ」

十数輛の江州車が準備された。荷馬にも行李や金銀や何くれとなく括られる。

そして、ここで別れを望む者には、かねや物を与えて立ち去らせ、残部の四百人ぢかくの同勢と、馬百数十頭、車十数輛という編制の大人数が、その隊伍の上に、

草匪討伐官第一軍

という大旗を持って出かけた。

すなわち、梁山泊討伐の偽官軍を装って、公然、南へさして立ったのである。宋江、花栄がその先鋒を行き、つづいて秦明と、黄信が、

官軍第二隊

の旗をすすめた。そして燕順以下は、第三隊となって山を離れ、さいごの者が山寨に火をかけて立ち去った。車輛のうちの六、七輛は、輿造りの式で四方布を垂れ、内には女たちの姿がちらちら見える。宛として、これは世帯持ちの軍隊の大引っ越しといえなくもない。

だが、春はようやく日も遅々として、駅路山村、どこでも怪しむ者などなかった。とはいえこの同勢で梁山泊への道はそうかんたんな行旅でもない。果たして道中無事か否かは、百八星をこの世界に生ませた魔か神のみが知るであった。

弓の花栄、雁を射て、梁山泊に名を取ること