輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《樅ノ木は残った(もみノきはのこった)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 145,078 字 · 285 頁

青空文庫

という意味を伝えられた。

「同じく二十七日、安芸さまは妻木彦右衛門方へ出頭し、藩内仕置の件で、むつの守お為筋に関する覚書を差出された。大井新右衛門は異議をとなえたが、島田出雲が受理したという」

翌日、三人の申次は登城して、老中酒井侯、稲葉侯、土屋侯、板倉侯同座のうえ、涌谷さま覚書を披露した由である、と甲斐は朱筆を入れた。

「三月一日、京へ遣わした村山喜兵衛はまだ帰らず、音信もない。時は刻々と切迫しているのに、まにあわぬであろうか」

甲斐はその記事を消した。

「三月四日、涌谷さまは板倉侯に呼ばれて、竜ノ口の屋敷へ出頭した。今月は板倉侯が老中の月番であるが、土屋但馬守が同席、人払いのうえ涌谷さまの申立てを聞いたという」

これは涌谷からの使いで知ったことだ、と甲斐は思った。安芸は一ノ関の悪政について詳細に申述べ、過酷な罪科に処された者の名簿も呈出したということだ。

甲斐は筆を置いた。机の脇へよせてある行燈の火がはためき、かすかに油の焦げる音が聞える。甲斐は手を伸ばして油皿へ油を注ぎ、燈芯のぐあいを直した。

「同じく三月七日、自分と柴田外記は、呼ばれて板倉邸へいった。