輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《美少女一番乗り(びしょうじょいちばんのり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 73,583 字 · 149 頁
然しむろんその時はまだ明智氏とも関わりのない浪人者であった。
内蔵助は黙って静かに歌の会を見ていたが、そのうちにふと、集まっている客たちの中に、まだ十三、四歳と見える少年が一人まじっているのをみつけた。……人がなにかに驚くと、先ずなにより先にそれが眼の光にあらわれる。その少年をみつけた時の内蔵助の眼がちょうどそうだった。そしてながいこと、じっとその少年の様子を見まもっていた。
やがてみんなの歌が出来ると、それを紹巴の前へ集め、揃ったところで一首ずつ読みあげて優劣をきめることになった。その時の題は「落花随風」といって、風にしたがって散る花の風情を詠むのであったが、だんだん読みあげてゆくうちに、ずばぬけて上手な一首が出て来た。それは、
雲か雪かとはかり見せて山風の花に吹き来つ春の夕暮
というので、一座の人々も紹巴もその素直な詠みかたに感心した。そこで作者を調べてみると、意外にも内蔵助がさっきから眼を惹かれていた少年だということが分かった。
「やあ、またしても鶴千代どのか」
「今日こそ手前が秀逸をと思いましたのに、いつも鶴千代どのにさらわれるのは残念ですな」