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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,575 字 · 424 頁
それと、――いづれ菖蒲と引きぞわづらふ、という即興を詠じて、あやめの前という美女を君からいただいて妻としたという話なども、彼の実際的な経歴から見て、取上げがたい伝説である。ただ、「源頼政集」という歌集もあり、彼が歌人であったことは疑えない。
歌人でもあり七十七歳にもなりながら、彼が諸国の源氏や若い者の先端を切って、平家の足もとから起ったということには、よほどな考えと、四囲の必然性がなければならない。古典では、仲綱と平ノ宗盛との、馬の喧嘩を原因にあげているが、理由の稀薄というよりは、ばからしすぎるし、第一それでは、頼朝、義仲などの旗上げは、ナンセンスになってしまう。(二七・八・三)
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横着な達観だが、「どんな災難でも、死をのぞいては、まる損という災難はない」といった和尚がある。それとは違うが、作品の非点を指摘されたときでも、それに伴う多数の読者の意見が聞けることは、思わぬ収穫である。
清盛の死は、古典平家や盛衰記の筆者も、おそらく、燭を剪り、鬼魂をこめて、描破に精を傾けたろうと思われる、全巻中での歴史的な場面である。
「新・平家」での清盛最後の日は、まだちょっと間がある。