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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,575 字 · 424 頁
やがて頼朝が、同列の盟友や骨肉たりとも、仮借なく、これを血の粛清に屠り去ってゆく悲劇の下地も、すでに地表に見え出していましょう。
とまれ、清盛亡きあとの、平家も哀史一路をたどるのではありますが、興る源氏も、これを大観すれば、決して祝福されてはおりません。権力と権力とに分かれた紅白の二世界がこれだとすれば、人間いずこをもって、住む所としたらよいのでしょうか。(二八・八・二)
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寿永二年は、平家物語での、革命の年である。その先駆が、木曾義仲の入洛であり、この回は、その序幕といってよい。
源氏の旗挙げの経過や地勢、その他の条件から見ても、洛中突入の挙は、頼朝の鎌倉勢が、先鞭をつけそうなものに思われるのだが、その頼朝は、この一、二年間、ほとんど、都にたいして、なんら積極的なうごきを示していない。信州、北陸における義仲の活躍にゆずって、自身はひたすら鎌倉創府の経営と、東国の内治に専心しているように見える。
頼朝と義仲とは、性格のちがいもいちじるしいが、両者の用兵といい抱負といい、発足の当初から、これほどな相違を示していた一証といってさしつかえあるまい。