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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
Read 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 88,963 characters · 176 screens
ものは親の方へ帰参して、これから正しい道を歩いて真人間になってください、あゝどうも実に弱った」
禮「ふむーん、それじゃア貴方愈々出家をなさるのか」
圖「はい、明夕景に何卒吾が隠れ家へ御出で下さればお別れの酒盃を頂いて、臓腑を洗い清めて山を下りたい、坊主になった姿を見て貴方喜んで下さい、我等もお顔を見て発ちたいと云ったら、侠客じゃなア、明日夕景から必ず参ると斯う云った、明日夕景山三郎が参るから其れ迄に剃髪して法衣を着る心底じゃ」
禮「ふむー」
圖「さア皆は何うかな、改心して堅気な者になるか」
禮「皆も聞いたか、大夫はお覚悟の御心底だが、どうだい」
手下「大夫が御改心なら仕方がねえ、山を下りようか」「いや己は今更盗人を廃るのは厭だ」
と大勢ごた/\相談して居りますと、千島は、
禮「大夫、私は此の山は動かねえ、私も千島禮三で、仮令相手が強いと云っても多寡の知れた素町人、此処へ来るというが幸い、どうせ細った私が首だ、山三郎と刺違えて死ぬ分の事、又首尾好く山三郎を仕止めれば此の山は同類を集めて、毒を喰わば皿まで舐れで、飽くまでも遣り通します、貴方それでは余り尻腰の無えというもんだ、私は否だ、貴方その御了簡なら何処へ行くとも勝手になさい」