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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
Read 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 88,963 characters · 176 screens
二十
高をとった人だそうで、それが田地や山林を買って何不足はねえが、欠けと云うのは奥様がおッ死んだそうで、急だから内葬にしようと云うので、家を建った許りで葬式を出したくねえてえ、早く穴を掘れって云付ったで急に寺へ手伝いに参りますので、鹿の八と二人で今穴を漸く明けたので、是から葬式があるので」
山「彼処の山の上の柱が二本ある枳殻の植ってある彼れか」
米「はい」
山「馬作お前は此の人を知っているか」
馬「いゝえ」
山「そら三年前池上のお籠りの日で、彼の人だ」
馬「おゝこれは妙だ、誠に暫くどうも、お前さんも此の近処で」
米「彼の時よく冗談口をきいて…誠に久し振りで…お前さんも此の近所で」
馬「旦那お願いで…飯が食い度いからおつけでも宜いから早く行って食べたい」
山「騒々しいよ」
米「どうぞまア此方へ」
山「ありがとうございます」
二十
井桁屋米藏の家の門へ来ると、ぷッ/\と饅頭屋で煙が出て居ります。
米「お直やお目にかゝったよ、ソラいつぞや私を助けて下すった旦那様にお目にかゝったよ」
直「おやまア馬作さん暫く」
山「師匠あれは何だ」
馬「あれは西の江戸屋に勤めをしていたお直というので、祭の時分から知って居ります」