Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

Read 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 88,963 characters · 176 screens

Aozora Bunko

二十二

蘭「はい、御免なさい」

と眼も何も泣き腫して、無類の別嬪がしごきの扮装で家へ這入りました。

二十二

平常堅い山三郎が、別嬪を引張って来たから、徳田屋の亭主は早呑込みに思い違えて、

亭主「旦那久しいお馴染様じゃアございませんか、何も天神山迄入らっしゃらないでも、お母さんに知れて悪くば知れないように何うでも出来ます、奥の六畳は狭いけれども、間が隔って宜うございます、彼所なれば知れませんから、お泊りなすっても宜うございます」

山「そう云う訳じゃアない、少し仔細があって此処にゃアいられないから、舟を早く仕立って、親方達者そうなのを遣って呉んな」

亭「へい畏りました、貴方此方へお這入りなさい、そうして旦那、あの御婦人は御番所の前は手形が入りますぜ」

山「手形はない」

亭「じゃア斯うしましょう、知れないように頭巾でも被ぶらせ、扮装を変え、浜町の灯台のところへあの御婦人は待たして置いて、貴方はお一人で御番所を通って、それから岩の処で御婦人をお連れになったら宜うございましょう」

山「其様なことをしてはいられない、罪は己が負うから宜い、人の命に係わる事だから、急いで、布団を三つも入れて板子の下へ隠して行けば宜い、食物は何も入らん、彼方へ行って食うから、早くしろ」