Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Read おばけの正体 (おばけのしょうたい) by 井上 円了 (いのうええんりょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 74,925 characters · 145 screens
第七三項 幽霊の寺参り
第七四項 幽霊の代理
魚を盗み取るために川天狗のまねをしたのである。実に人間は油断のならぬものだ。
第七三項 幽霊の寺参り
寺院に住するものは、檀家に死者のあるごとに幽霊の寺参りがあるといい、深夜、本堂の戸があいたり、鐘がなったり、足音がしたりするときには、必ず檀家より死人の知らせが来るというが、幽霊には姿も形もなく、足も手もないものであるから、戸をあけたり足音のするはずはない。ある田舎の寺で、深夜に本堂の戸があき、足音が伝わったけれども、幽霊の寺参りと思い安心して寝ていたるが、翌朝になってみれば、そのとき盗賊の入り来たったのであったという話がある。盗賊のためには最も都合のよい迷信と申さねばならぬ。
第七四項 幽霊の代理
先年、青森県某氏より、幽霊の代理をつとめた話を報道してきたことがある。
十五、六年も昔の話であるが、ある寺院にしばらくの間滞在していたとき、ある夜十二時過ぎ、他所から帰ってきた。和尚をたたき起こそうと思ったが、待てしばし、この夜ふけに気の毒だと思ったから、本堂の方へ回り、案内の分かっている所の戸締まりを外してやろうと思って、まず按摩が水泳ぎをするような身振りで、縁側をはい上がり、ここだなと戸へ手をかけてガタガタやっていたところ、どうした拍子か縁を踏み外し、ガタガタドシンと素敵滅法な音をさせて、はいていた高足駄が