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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Read 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 119,820 characters · 235 screens
(6)室内における人間以外の犯人
(B)犯行時、犯人が室内にいたもの
(1) ドア、窓または屋根に施すメカニズム
突飛すぎて馬鹿々々しいような話だが、「陸橋殺人事件」の作者であり、また、「探偵小説十戒」の筆者であるノックスがこれを書き、三つの傑作集に選ばれているのである ★前項、上階の窓から首を吊り、下におろして木の枝に縊死を装わしめるトリックも、考え方によってはこの項にも属する。
(6)室内における人間以外の犯人(F・A・6の文中)(M・A・5)
ポーの「モルグ街の殺人」のオラン・ウータン、ドイルの「まだらの紐」の毒蛇、別項のオウムの宝石盗みなど。(後の二例は窓半開または隙間のある密室にも属する)この項で最も巧妙なのは別項「奇矯な着想」にしるした太陽と水瓶の殺人である。ポーストあるいは江戸川が先鞭をつけた。
(B)犯行時、犯人が室内にいたもの
(1) ドア、窓または屋根に施すメカニズム
密室構成のトリックとして、初期にはこの方法が最も多く使われた。大正時代に、ゼンキンズの短篇で、犯人が外に出てから、ドアの内側の鍵穴にはまっている鍵をピンセットと糸の仕掛で廻し、ドアの外から内側の鍵をかけるトリックを読んだときには、非常に面白かったものだが、その後ヴァン・ダインをはじめ多くの作家が、このメカニズムのあらゆる変形を考え出してしまったので、現在ではこの種のトリックは陳腐になり、誰も使わなくなっている。