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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
Read 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 88,963 characters · 176 screens
身の上となるじゃ、それに向ってどうも馴合間男せいなどゝ、なんぼう物の分らんでも程がありますわ、往んで下さい」
半治「成程、こいつア何うも済まなかったね、したがね、お前さんなんぞはそんな事は無えがね、中には道楽な坊主があるねえ、此間も亀屋へ往って浮かれていると、彼楼のおすみという二十四五の、一寸小意気な女があるが、大層粋な声がするから、其の座敷を窃と覗いて見ると、客の坊主がおすみの部屋着を着て、坊主頭に鉢巻をして柱に倚掛って大胡坐をかいて、前にあるのア皆な腥さ物、鯛の浜焼なぞを取寄せて、それに軍鶏抔を喰って、おすみに自堕落けやアがって、爪弾で端唄か何かアお経声で呻っていたが、海禪さん其の坊主はお前によく似ていたぜ」
海「あゝ彼れを見たか」
半「見たかも無えもんだ」
海「苛い事を知っているな、困ったな、好いわ知られた上は是非がないが、あれは一寸その只ほんの気晴しに女子を愛すので、楽しんで淫せずでな」
半「旨い事を云ってるぜ、飲酒戒なんぞといっても此所に酒があるじゃア無えか」
海「それは仕方がない、好きじゃから」
半「おや/\此処に魚の骨が、お前の前にある竹の皮包は軍鶏かい、それは旨いね、煮なせえな」