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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
Read 松の操美人の生埋 (まつのみさおびじんのいきうめ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 88,963 characters · 176 screens
山「あゝ粥河汝は自害致すか」
圖「あゝ何も申さん、とても死は遁れん所の粥河で、お蘭を助けて松屋にお匿まい下された事は只今始めて知りました、お蘭の心に耻入りまして、自害致して相果てます、これ皆天命で、素より死刑は逃れぬ粥河、どうぞ縄に掛って死にたいから、お蘭には能く貴公様より詫をいって下され」
と血に染った手を合して山三郎に向って合掌して、真実の仏心になりましたから、山三郎も江戸屋半治も我を折って、粥河圖書の様子をみている所へ、ばた/\と高張提灯を先に立てまして駈けて参ったのが江戸屋半五郎、お蘭の手を引いてつか/\と来まして、
半五「旦那にお怪我はございませんか」
山「半五郎、手前も来たのか」
半五「へい、お前さんに愛想をつかされてもと存じ、私は参りました、今蔭で様子を聞くと半治が昨夜の愛想づかしもお前さんの身の上にお怪我のないようにと思い詰めて、縁切に参ったのだと申すので、私は此の垣根の蔭で聞いて泣いておりました、これ半治、手前はまア能く己に愛想づかしをいって、来てくれたなア、小兼のも本当と思った、能くまア悪党の粥河を欺かして手前も旦那にお怪我の無えようにして呉れた、有難てえ、今日上総の天神山の松屋へ行って此のお嬢さんにお目に懸りお連れ申しました」