Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Read 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 160,770 characters · 322 screens
「おい、小林君、ねんのためにいっておくが、この山にはワシがいるんだよ。きみたちはその大ワシと、たたかわなければならないのだ。死にものぐるいにたたかって、きみたちの力がつきたときが、さいごだよ。ワシのえじきになってしまうのだ。」
そして、バタンと、はしごの上の鉄のふたがしまり、カチカチとかぎのかかる音がしました。
ふたりの少年は、こうして、鉄塔の屋上にとじこめられてしまったのです。
「小林さん、どうすればいいの? ぼくこわいよ。」
賢二君は、泣きだしそうな顔で、小林少年に取りすがりました。
「だいじょうぶだよ。ぼくたちはまだ、まけたんじゃない。きっと、二十面相をやっつけてみせるよ。しばらく、がまんしているんだ。」
小林少年の、自信ありげなことばに、賢二君も、いくらか、元気をとりもどしましたが、それにしても、小林君は、いったいどうして、二十面相をやっつけることができるのでしょう。
小林君は、れいの絹ひもの、縄ばしごをつかって、鉄塔をおりるつもりでしょうか。とてもそんなことはできません。絹ひもの長さは十メートルしかないのに、鉄塔は数十メートルの高さです。
「小林さん、ぼくたち、どうして、ここをにげるの?」