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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Read 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 160,770 characters · 322 screens
おばけやしき
」
「そうです。」
「それなら、わけのないことですよ。わたしは、あなたのお話をきいたときに、その秘密がわかりました。賢二君がつれだされるのを、高橋さん、あなたは、その目でごらんになっていたのですよ。」
高橋さんと中村警部は、この名探偵のことばに、びっくりして、顔を見あわせました。そういわれても、まだわからなかったからです。
おばけやしき
高橋さんは、ふしぎでたまらぬという顔つきです。明智は、にこにこしながら、
「これも、あいつらの手品ですよ。賢二君は、あなたの目の前で、つれだされたのです。それが、あなたには見えなかったのです。」
「え、わたしの目の前を? それはいったい、どういういみです。」
「手品ですよ。じつにうまいことを考えたものだ。にせ警官がカブトムシのぬけがらを、ふたりでかかえて出たといいますね。さっきのお話では、ビニールでできた、そのカブトムシのからだは、こうもりがさのように、小さくおりたためたというじゃありませんか。そうすれば、なにもふたりでかかえなくても、ひとりで持てるはずです。それをおりたたみもしないで、もとのかたちのままで、ふたりでかかえていったというのは、へんではありませんか。