Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Read 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.

N3 · intermediate · modern kanji and kana · 160,770 characters · 322 screens

Aozora Bunko

妖虫のさいご

ブルン、ブルンと風を切る羽の音が、ものすごいひびきです。

ああ、それは、はたして大ワシだったのでしょうか。ふたりの運命は、どうなるのでしょう。

妖虫のさいご

鉄の城の建物という建物は、数十人の警官隊にとりかこまれ、カブトムシ王国はじまっていらいの大混乱がおこっていました。さらわれてきた少年たちの兵隊は、だれも手むかいなどしません。みんな警官のみかたになって、怪人団のおとなたちの部屋の、あんない役をつとめました。

怪人団の悪人どもは、さすがに、がんこに、てむかいをしました。深夜の大戦争でした。城の中には、秘密の地下道だとか、いろいろなしかけがあって、二十数人の悪人どもを、すっかり捕えるのには、二時間あまりもかかったほどで、警官隊に数人のけが人もでました。

そうして、すっかり、しばりあげてしまって、少年たちに、もうほかに悪人はいないかとたずねますと、かんじんの鉄塔王国の首領がいないという答えでした。つまり、怪人二十面相だけが、どこかへ、姿をくらましてしまったのです。いや、姿の見えないのは、二十面相ばかりではありません。名探偵明智小五郎も、どこかへ、くもがくれしてしまって、いくら、さがしてみても、みつからないのでした。