Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Read 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 160,770 characters · 322 screens
」
「だが、待てよ。いったい明智は、どうして、ろうやの戸をひらいたんだ。こわれていないのを見るとかぎでひらいたとしか考えられないが。そのかぎはおまえのほかには持っていないはずだ。おまえ、まさか、明智にかぎを、かしたわけじゃあるまいな。」
「そうですよ。かしたおぼえはありませんよ。」
「それじゃ、明智はどうして、ろうやの戸をひらいたんだ。」
「首領、なぞですよ。ちょっと、おもしろいなぞですよ、とけませんかね。」
このバカにしたようなことばに、首領はおこり出しました。
「こらっ、ジャック、きさまは、おれをなぶる気か。なぞなぞあそびをやってる場合じゃないぞ。きさまは、なにかまだ、おれに、かくしているな。」
ジャックは、へいきで、しゃべりつづけます。
「つまり、こういうなぞですよ。かぎは一つしかない。そのかぎは、このジャックが持っていた。ところが、ろうやの戸をひらいたのは明智小五郎だった。この算数のこたえは、どういうことになるのでしょうね。」
暗やみのなかで、首領はだまりこんでいました。ギョッとして、ことばも出ないのです。やがて、首領のふるえ声が聞こえてきました。
「それじゃあ、きさまは……。