Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Read 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 160,770 characters · 322 screens
中村警部をよびだすんだ。」
そのとき、広田がまた、とんきょうな声をたてました。
「あ、こんな紙きれがありました。カブトムシの腹の下に、おいてあったんです。」
ひろいあげて、よく見ますと、その紙きれには、鉛筆でつぎのような、おそろしい文句が書きつけてありました。
こんやじゅうに賢二君を、つれて行く。こんどこそ、まちがいない。早く警察に知らせるがいい。だが、なんの役にも、たたないだろう。おれたちは、かならず、やってみせる。
そして、文章のおわりに、黒いカブトムシの絵が、書いてあるのです。
三人は、いそいで、階下におりました。広田は賢二君をまもる役目をひきうけ、青木は電話室にとびこむと、捜査課の中村警部をよびだしました。
中村警部が電話口に出たので、高橋さんは受話器をとって、カブトムシのぬけがらのことと、怪物団の予告文のことをつげて、すぐきてくれるようにたのみました。
高橋さんは、カブトムシの怪人が、うちの中にかくれているといいましたが、はたして、そうだったでしょうか。怪人の予告文には「警察をよべ」と書いてありました。もしうちの中にかくれていたら、警察に来られては、つかまってしまうではありませんか。