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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

「これでは興行はおぼつかなし……」

「というところへ眼星をつけ……」

「ただ今都を退散仕り……」

「伏見か奈良か、宇治か大津か、その辺を打って廻ります所存……」

「大木戸お通しくださりませ」

と、口々に喋舌り立て、まくし立てた。

と、そこへ金地院範覚が、酔いのさめきらぬ足どりで、よろめきながら寄って来たが、

「ナニ香具師だ。旅芸人だと。……よしよしそれに偽りなくば、関所を通る切手がわりに、得意の芸当演じろ演じろ!」

と、さも横柄に罵るように云った。

「これはこれは山伏殿、ごもっともなその仰せ、では仰せに従いまして、おぼえの芸当仕りましょう。……やあやあ泣き男と笑い男、幽霊女と鶏娘、まかり出て芸当仕れ」

「オーッ」

というと四人の太夫が、一行からぬけて前へ出た。

「悲しや悲しや、九郎判官義経公には、あれほどの功をたてましたに、酬いられずに奥州落ち、安宅の関では弁慶の忠義、やっと関守をたぶらかし、脱け出すことは出来ましたものの、落ち行く先は辺鄙の奥地、ろくなたべ物とてはありますまいし、ろくなお伽衆とてもありますまいし、思えばお気の毒なお身の上、オーオーオお気の毒な」