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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

……お城の様子はどんなかしら?」

「赤坂の城内でござりましたら、士気旺盛と申しますより、ほとんど関東の寄せ手の勢など、眼中にないといったように、静まり返っておりまする」

「そうだろうねえ、そうなくてはならないよ」

「いずれもが申しておりまする。われらが御大将多門兵衛様は、智徳兼備わが朝での孔明、このお方をいただいている以上、戦いに負けよう筈はない。その上に我らは金枝玉葉の、大塔宮様をさえ奉戴いたしておる。死も生も問題でないと。……」

「その宮様のご機嫌はいかが?」

「いつも麗かにござりまする」

「随分ご苦労あそばしたのにねえ」

主上と計りたてまつり、大塔宮様が積極的に北条氏討伐のご計画を進め、まず六波羅を攻めようものと、ひそかに北畠具行をして、諸国に兵を徴させたのは、七月下旬からのことであった。

が、不幸にもこのことは、八月に至って北条方に洩れた。

高時は大いに狼狽したが、長崎高資の謀を用い承久の例に則って、人臣の身としては不埓にも、主上を絶島に遷し参らせ、大塔宮様をとらえたてまつり、ともかくもせんものと計画し、この旨を六波羅へ申しやった。

と、いうことを大塔宮様には、告ぐる者あってお知りになり、直ちに内裏へ密奏した。