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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

と、すぐに椋右衛門が後をつづけた。

「おおおおそれから、おおおおそれから※(感嘆符疑問符、1-8-78)」

と桂子はイライラと後をうながした。

「内通者は誰だ! お云いお云い!」

「美濃ノ国は土岐の住人、土岐右近ノ蔵人頼春とか!」

「いけねえ!」

と思わず叫んだは、この時まで桂子の背後に立ち、浮藻に片手を握らせたまま、話を聞いていた小次郎であった。

「兄上じゃ! 内通者は!」

――ギラギラとこの時光るものがあった。

右衛門のひっさげていた大鉞で、それがこの時頭上に高く、ユラユラユラと上がったからである。

「さあこの鉞血が吸えるぞ! 裏切り者の血が吸えるぞ!」

「兵どもの噂によりますれば……」

と石丸が忙しく後をつづけた。

「土岐頼春その最初は、宮方のお味方でありましたところ、妻の愛に雄心ゆるみ、裏切り内通いたしました由!」

「やられた!」

と桂子が地団太を踏んで叫んだ。

「鬼火の姥めにしてやられた! ……あの女の予言にそっくりじゃ! ……が、こうしてはいられない! せめて気の毒な人々の、家族なりとも家族なりとも! ……」

ここは五条松原で、六波羅探題の大屋敷が、篝火、幔幕、槍、長柄、弓矢によって厳めしく、さも物々しく装われていた。