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Japanische Klassiker mit Furigana

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それでもわたしはいく

それでも私は行く

織田 作之助

Lesen Sie それでも私は行く (それでもわたしはいく) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.708 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

そしたら、梶君の行動は小田君が知っている筈だから小田君にきけばいいでしょう――と小田さんの小説の計画のことを伺ったんです」

「なるほど……」

「じゃ、ちょっと拝見」

司法主任は小田のノートを熟読した。

「あ、これですね。(梶鶴雄と五時頃四条河原町で別れる)――とありますね」

「ええ。完全なアリバイでしょう」

「そうですね」

司法主任の言葉を聞いて小田はほっと安心して、

「これで梶鶴雄に掛った嫌疑は晴れたのだ」

と思わず表情も明るくなったが、ふと、

「――じゃ、犯人は君勇なのか」

と、思うと、急にまた眉が曇った。

「――とにかく、君勇は自分が犯人だと、自白しているんだ」

鶴雄が犯人だと思うことは無論辛かったが、しかし君勇が犯人だと思うこともまた、それに劣らず小田にとっては辛かった。

「じゃ結局君勇ですか」

と、小田はきいてみた。

「さアどうでしょうかな」

と、司法主任はそのことには触れず、

「この相馬弓子という女性は、本当に掏摸なんですか」

と、いきなり言った。

小田ははっとした。

鶴雄を救うために見せたノートが、こんどは逆に弓子に迷惑を及ぼすのか。

「…………」

小田は咄嗟に、弓子が掏摸だと答えられなかった。