Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
ルツァーン Lucern
ルツァーン Lucern
ルツァーンは古びた街である、私が着いた時はピラトゥスの雪が紅く輝く頃であった。停車場から五分ばかりしかないホテル・コンコルディアに、ステイションのトレーガーに荷を運ばせて、室がきまると、すぐ街に飛び出してしまった。横町をいい加減に、うねうね曲ると、ロイス Reus の水の湖からたぎり落ちる、ロイスシュテークのほとりに出る。水底は青貝を沈めたと思われるほど碧く光って、斜めにかかるカペルブリュッケ Kapellbr※(ダイエレシス付きU小文字)cke の、古ぼけたワッサートゥルムの右に並んで、山の名は知らず、峰から峰に、遠く湖をへだてたウリの山が、晴れわたった冬の日に、手にとるように望まれる。そして右手にはひしひしと建てられた古い屋根の上に、ピラトゥスの雪が入日を浴びて美しかった。そしてこれ等の山に囲まれた水の色はエメラルド・グリーンで、折りから風もない水の上に、真白に群れ騒ぐ鴎が、ふとアルプの雪を思わせた、が、街も湖もしーんとして、雪路を歩く人達も、描かれたように静かである。私は橋を渡る、橋は鍵の手に折れ曲った木造で、屋根のついた古ぼけたのが、春日の廻廊でもわたるように思われた。