Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

どうかすると婆さんなどが、柱の下に丸くなって、しきりに拝んでるが、多分、私達は別に悪いことを致しませんから、こんなさらし者になりませんようになんて、祈ってるのかも知れないと思った。

暫らく歩くとまた出会わす、今度のは絶大な奴で、身体の大きさも先ず小供ぐらいはある、例によっておん頸がかしいで、血がたらたら流れている、宗教も、平気でこんなのが見ていられるようになりゃ、申し分はないと感心しながら立ってると、向うの方で御早うって云った奴がある。往来には人っ子一人いない、はて変だなと思って見まわすと、居た居た、背広の胸がはちきれそうになって、申し訳けほどの低いカラーを猪頸につけた、四斗樽どころの騒ぎじゃない、五斗か六斗樽って大男が、牧場の柵の上に乗っかって、日なたぼくりをしながら啣え煙管で瞰下ろして、いやにげらげら笑ってる、こっちは御早うが咽喉につかえて、吹き出しながらそばに行く。

対手もおかしかったと見えて、まだげらげら笑いながら、やっとな、柵の上から地響きたてて、ずしんとばかり下りて来た。ははあクリンムルへ、もうすぐですよ、写真ですかな、今は丁度花ざかりでねってんで、ずしりずしり私のあとについて来る。