Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
取りあえず、二階の片隅みの一室に這入り込んだが、傘の下にでも、潜っているような雨の音が気になって、また、食堂に下りて来る、入口に出ると、南の風がなかなか強く、夕立のように小屋を目掛けて、土砂降りに降っているが、空はいくらか明るくなって、アイガー・グラートのヅィクザックは、この時、明らかに仰がれた、トレーガーの爺さんは、明日登って来る約束で、村に引きかえす、刻煙草をもう一鑵買って来て貰うことにして、扨てストーブを囲んで、落ちついてふかし初めた。倫敦でもそうだったが、何が面白いって、国にいる山連の噂ほど、面白いものはない、小島君や梅沢君なんかが、ここにいたらどうするのだろうなんて、質問は極めて簡単だが、想像の結果は大それたもので、やがて手紙になって本人の手許に舞い込む時分には、こっちではとうの昔に忘れてしまって、それからとんでもない頃に、素敵に憤慨した返事が来たりして、何を一人で怒ってるんだろう、大方神経衰弱にでもかかったんだろうなんて、また先生方は憤慨の種が増える。またそこが何とも云えぬ面白さで、幸い今日も、もとより用事はなし、相当に面白い材料がそろって、御茶がすんだら、手紙でも書いてまた一つ口惜しがらせて見ようじゃないかなんて、怪しからん相談が成立する時分には、天気もよほどなおって、雲は厚いが、雨はもう