Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

身体は汗に湿れてぐったりしたのを、すっかり拭いてナイトシャツに着かえさせてくれた。繃帯を解くと、借り物みたいな腕は、付け根からだらしも無くぶらり下って、我がものながらどうも気味が悪くってならない、漸く仰むけに寝かされて、何だか知らない薬を飲まされてから、ようやく落ちついた。

「ドクター、どうだい、少しはいいのかい」

「どうも閉口したよ、君はどんなだ」

「今朝診察を受けて、レェントゲン光線で折れたところが分った、こうしていれば別に痛くはない、ドクター、この病院はなかなか居心地がいいよ、酒も飲まして呉れるし、煙草も許しを得ておいたから」

「そりゃいいや、途中散々考えたよ、窮屈なんじゃないかと思って、室も中々いいね、周りも広いし、ホテルに居るより綺麗でいいや、時にヘッスラーはどうしたい」

「彼奴は診察の度に悲鳴をあげるんでね、それにかみさんや娘がやって来て泣き出すし、うるさくっていけないから、君と同室の約束だって、さっきあっちの室にやってしまった」

「そりゃいい都合だ、君、煙草をもってないか、刻みをすっかり飲んじゃって」

「パイプをなくしたと思ったら君かい、御蔭でひどい目に逢った」