Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
た、その中、医者の廻診があって、一時自由をゆるされた私の身体は、また繃帯でぐるぐる巻きにされてしまった、どうも息苦しくて耐らない。
医者が帰ると、診察の間席をはずしたグルンダー君が入って来て、いろいろの相談や、山の話に花を咲かせた。ガイドの賃金やグリンデルワルトの医者の会計も、まだそのままなので、万事グルンダー君をわずらわすことにする。私達はフォイツの行動に対して、不快を感じておるので、悉しくいろいろの出来ごとを打ちあけた。グルンダー君は非常に憤慨したが、ヘッスラーは兎に角、フォイツ不信任には、いささか驚いていたらしい。更に賃金の問題に立ち入って、此の際、彼等にはガイドとして傷害保険がついておるから、規定の賃金の外、少しも支払う必要はないと云われた、保険と云えば近藤君は、笑談半分入って見た傷害保険が役に立つ訳だが、アヴァランシュの騒ぎで、金入れと一所に証書までどこかへ落したのは滑稽だ。とにかくグルンダー君と相談して、グリンデルワルトのガイドをやって、遭難の場所をもう一度さがさせることにした。
君が帰った時、間もなく日は暮れて、ナハトテイッシュの上に電灯が輝きはじめる、夕ぐれは真夏と思われぬくらいうすら寒い、晩餐はもとより寝たままで、酒はニューシャテル・ルージュ、白酒は頭に来るから、晩餐には赤い方がいいでしょ