Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
うなどと、親切な注意もうれしかった。何しろ二人とも、気分にこれと云う変りはなし、山で食い物にかつえていた揚句だから、フルコースは瞬たく暇に平らげて、リキュールが欲しいなんて、どこまでずうずうしいのか性が知れない。じっとしてさえ居れば、別に痛みもなし、山登りの疲れも手伝って、夜は静かな寝室に落ち落ちと眠った、病室は非常に閑静でいい。
翌る日も快晴、一たいなら今日あたりは、フィーシェルホルンあたりだが、直ったら早く登りたいなどと思ったが、朝飯がすむとすぐ下の室につれて行かれて、レェントゲン線で、肩、腰、足と、幾度も写真を写されて、二階に帰ると、また繃帯だから、身体の自由は利かず、もうこうなっては浅ましいが、三度の食事と煙草ばかりが楽しみになった。グルンダー君は、毎日かかさず見舞いに来てくれる、そして店を出る前に、きっと電話をかけて、買い物や用達しを聞き合わせて呉れた。
近藤君の右足は、今日ギッブスで巻かれて、足の裏には、ゴムをつけた燭台みたいな物が付いている、然し乾くまでベッドの上に窮命仰せつけられて、退屈まぎれに煙草ばかりふかしている。廊下を通ると遠くから臭うそうで、ナースが来るたびに窓を明けては風を通す、医者が廻診に来て、鼻をクスクスやってるから、どうです一本、ここは喫煙室ですと、うわ手に出たら、何とも