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Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

私達がこうしている間に、欧洲の戦争は次第に拡大されて、その日その日のブントやフォルクスブラットの通信は、何のかけかまいもない旅人の心にも、折り折りに不安な思いを運んでくる。インテルラーケンの町と離れたウンテルゼーエンの村から、更にかけ離れたこのシュピタールにも、いろいろな通知が、世の中は今渾沌たる有り様であると、絶えず絶えずおびやかしていた。山に囲まれたインテルラーケンは、もとより一つの城廓である、戦が近づけば、そこにあるホテルの全部は、病院となるべく指定されてあった、曾て千八百七十一年の戦争には、国境からなだれ込んだ仏蘭西の敗兵のために、またそれを追いかけて来た独逸人との間に、ブレヴィンの附近は、計らずも戦場となったのである、スウィスはいち早く中立を宣言はしたが、国民は、独仏の両方面に分れておるし、兵力の全部をこの国境に集中して、最後まで中立を確保するとしても、単にその決心だけでも、非常な努力を要するのであった。

新聞は、仏、独と、その発行所の近い位置に従って、勝手な都合のいい報告ばかりもたらせた、此の間に、比較的両方面の様子をつたえたのは、ミラノ発行のコリエル・デラ・セルレ、であった。