Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
「金門」は既にあったごとく「門」である。「手放れ」は手離で、別れることだが、別れに際しては手を握ったことが分かる。これは人間の自然行為で必ずしも西洋とは限らぬ。そこで、此処は、「た」は添辞とせずに、「手」に意味を持たせるのである。併しそれは字面の問題で、実際の気持は別を惜しむことで、そこで、「泣きし児らはも」が利くのである。これは、君命を帯びて辺土の防備に行くのだが、その別を悲しむ歌である。これも彼等の真実の一面、また、「大君の辺にこそ死なめ和には死なじ」も真実の一面である。全体がめそめそばかりではないのである。
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葦の葉に夕霧立ちて鴨が音の寒き夕し汝をば偲ばむ 〔巻十四・三五七〇〕 東歌・防人
これも防人の歌で、葦の葉に夕霧が立って、そこに鴨が鳴く、そういう寒い晩には、というので、具象的にいっている。そして、「汝をば偲ばむ」というのだから、いまだそういう場合にのぞまない時の歌である。東歌の歌調に似ない巧なところがあるから、幾らか指導者があったのかも知れない。併しもとの作はやはり防人本人で、哀韻の迫ってくるのはそのためであろう。