Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
巻第三
この事は「鴨山後考」(昭和十三年「文学」六ノ一)で発表した。
この歌は、謂わば人麿の辞世の歌であるが、いつもの人麿の歌程威勢がなく、もっと平凡でしっとりとした悲哀がある。また人麿は死に臨んで悟道めいたことを云わずに、ただ妻のことを云っているのも、なかなかよいことである。次に人麿の歿年はいつごろかというに、真淵は和銅三年ごろだろうとしてあるが、自分は慶雲四年ごろ石見に疫病の流行した時ではなかろうかと空想した。さすれば真淵説より数年若くて死ぬことになるが、それでも四十五歳ぐらいである。
巻第三
○
大君は神にしませば天雲の雷のうへに廬せるかも 〔巻三・二三五〕 柿本人麿
天皇(持統天皇)雷岳(高市郡飛鳥村大字雷)行幸の時、柿本人麿の献った歌である。
一首の意は、天皇は現人神にましますから、今、天に轟く雷の名を持っている山のうえに行宮を御造りになりたもうた、というのである。雷は既に当時の人には天空にある神であるが、天皇は雷神のその上に神随にましますというのである。
これは供奉した人麿が、天皇の御威徳を讃仰し奉ったもので、人麿の真率な態度が、おのずからにして強く大きいこの歌調を成さしめている。