Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
英虞の浦に船乗りすらむをとめ等が珠裳の裾に潮満つらむか 〔巻一・四〇〕 柿本人麿
持統天皇が伊勢に行幸(六年三月)遊ばされた時、人麿は飛鳥浄御原宮(持統八年十二月六日藤原宮に遷居し給う)に留まり、その行幸のさまを思いはかって詠んだ歌である。初句、原文「嗚呼見浦爾」だから、アミノウラニと訓むべきである。併し史実上で、阿胡行宮云々とあるし、志摩に英虞郡があり、巻十五(三六一〇)の古歌というのが、「安胡乃宇良」だから、恐らく人麿の原作はアゴノウラで、万葉巻一のアミノウラは異伝の一つであろう。
一首は、天皇に供奉して行った多くの若い女官たちが、阿虞の浦で船に乗って遊楽する、その時にあの女官等の裳の裾が海潮に濡れるであろう、というのである。
行幸は、三月六日(陽暦三月三十一日)から三月二十日(陽暦四月十四日)まで続いたのだから、海浜で遊楽するのに適当な季節であり、若く美しい女官等が大和の山地から海浜に来て珍しがって遊ぶさまが目に見えるようである。そういう朗かで美しく楽しい歌である。然かも一首に「らむ」という助動詞を二つも使って、流動的歌調を成就しているあたり、やはり人麿一流と謂わねばならない。